皆さんは、災害時の対策はバッチリできているでしょうか?
ぼくは防災のことでずっと気になっていることがありました・・・
それは「なぜ、蜂蜜が防災用の保存食に含まれていないんだろう?」ということです。
そして先日、地域で開催されている防災のイベントに参加をしてきたのですが
その時に、この疑問を保存食を担当していた薬剤師さんにぶつけてみたんです。
すると、その薬剤師さんから帰ってきた返答がとても納得できるものでした。
そこで今回はこの防災の保存食に蜂蜜が入っていない理由を分かりやすく解説していこうと思います。
薬剤師さんとも話しましたが、蜂蜜は災害時の保存食にも向く上に栄養補給にもピッタリだということがわかった反面、しっかりと知識を持って使用しないと蜂蜜本来の効果を得られないことも知ることができました。
この記事を読むことで、蜂蜜が保存食に含まれない理由と実は蜂蜜は保存食に向いているという真実、そしてその使い方がわかります。
日本は災害がとても多い国であるため、備えは万全にしておくべきですよね。
いざ、という時に困らないように
ぜひ、この動画を参考に保存食に蜂蜜のリストを加えてみてはどうでしょうか。
保存食としての蜂蜜の疑問
ぼくは蜂蜜がなぜ、非常食に入っていないのか?
ということをずっと疑問に思っていました。
蜂蜜はとても栄養価が高く、長期間の保存が可能な食品です。
災害時には、普段経験しないことを目の当たりにします。
このため、普段以上に体力や気力、精神がすり減ることが予測でき、食事でしっかりと体力をつけておかなければなりません。
蜂蜜は、糖分が果糖、ブドウ糖に分解されているため、体内で糖を分解する必要がなく、すぐにエネルギーに変わることで知られています。
このため、蜂蜜は災害時の保存食に最適レベルの食品であるはずです。
しかし、災害の本や専門的な情報を見ても、その保存食の一覧の中に蜂蜜を入れているものは、僕が見た中では一つもありませんでした。
そこで今回、薬剤師さんにこの質問をぶつける機会があったので、詳しい話を聞いたところ
蜂蜜を非常食として使うにはある程度の知識が必要なことから、難易度が高いと言うことがわかりました。
蜂蜜の栄養価と薬効
非常食のリストになぜ蜂蜜が入っていないか?を解説する前に簡単に蜂蜜の栄養価や効能について解説をしておきます。
蜂蜜とは、みつばちが集めてきた花蜜が体内の酵素で分解されできる、大自然の天然甘味料です。
集めてきた花の蜜により多少の栄養価の違いはありますが、主に以下の効果が挙げられます。
- 疲労回復、滋養強壮:蜂蜜に含まれるブドウ糖や果糖が即効性のエネルギーになります。
- のどの痛み止め、咳止め:抗菌作用があり、のどの炎症を抑え、保湿効果で粘膜を保護します。咳止めの薬と同等の効果がある、といった研究結果もでているそうです。
- 風邪予防:蜂蜜の抗菌・抗ウイルス作用が免疫を高めます。
- 美肌:保湿効果と抗酸化作用で肌の保湿、老化防止に繋がります。
- 便通改善:蜂蜜に含まれるオリゴ糖が腸内の善玉菌を増やし腸の動きを改善します。
- 集中力向上、睡眠の質向上:ブドウ糖が脳のエネルギー源となり、質の良い睡眠を促します。
- 免疫力向上:抗酸化物質やビタミンが体の防御システムを強化します。
と言ったように蜂蜜はさまざまな効果を期待することができます。
蜂蜜自体は医療用医薬品としても登録されていて、主に栄養剤や皮膚・粘膜の保護剤としても用いられています。
なぜ蜂蜜は災害時に適していないのか?
蜂蜜の効果や効能、そして薬として使われていることがわかりました。
しかし、災害時の保存食としてなぜ、本や情報に載らないのでしょうか?
答えは、蜂蜜の使い方と蜂蜜の市場に秘密がありました。
この情報は、僕が地域の防災イベントに参加したときに、非常食の担当をされていた薬剤師さんと実際に話し、まとめた答えであることから、めちゃくちゃ納得のできるものではないかと思います。
理由①安い蜂蜜は栄養価や薬効が期待できない
理由の一つ目は、海外の安い蜂蜜は栄養価や薬効が期待できないことにあります。
蜂蜜は偽装がとってもされやすい食品として知られていて、公正マークが付いているからといって、本物である可能性はそこまで高くなく
実際に
- 欧州不正対策局(OLAF)
- 合同調査センター(JRC)
が行った調査では、検査した蜂蜜の半分近くが純粋蜂蜜ではなかった。
といったデータも公開しているようです。
検査した物の中では実に90%以上の蜂蜜が偽物だった国もあることから
こういった蜂蜜では、本来の蜂蜜の効果が期待できない、というのは当たり前のことではないでしょうか。
理由②加熱すると栄養素が失われてしまうため
理由の二つ目は蜂蜜は加熱をしてしまうと栄養素が失われてしまうことにあります。
非常食は、災害時に重宝する食品であるため、普段から保存してある食品を使う場合が多いです。
これにより、ほとんどの保存食を加熱して使うことから、栄養補給のために、蜂蜜をこの中に入れてしまうと加熱されることで栄養素が失われてしまいます。
栄養素が失われた蜂蜜では、本来の蜂蜜としての効果を得られることができません。
このため、保存食としては使い道が難しく、災害時の保存食に入らないといった理由があるようです。
蜂蜜を災害時の保存食としてつかうには?
さて、蜂蜜が非常食のリストに入らない理由を解説してきました。
薬剤師さんが言うには
- 本物の蜂蜜であること
- 加熱をしないこと
という知識をもって使う分には蜂蜜を非常食にしておくことはぜひ続けてほしい
ということを言っていました。
では、蜂蜜を災害時の保存食として使うには、どうしたらよいのでしょうか?
本物の蜂蜜を使う
一つ目は、本物の蜂蜜を準備しておくことです。
災害時には、体力を使う仕事があったり、その環境から、いつもより疲れやすかったり、睡眠不足になったり、風邪や病気にかかりやすくなったりと毎日がとっても忙しくなることが予測されます。
本物の蜂蜜であれば、間違いなく蜂蜜本来の効果を得ることができるため
蜂蜜を準備しておくことは、これらのリスクを少しでも回避することに繋がるでしょう。
本物の蜂蜜を購入するための最も良い方法は、信頼できる養蜂家さんから直接購入するほかはありません。
調理後にかける・そのまま食べる
2つ目は、蜂蜜の使い方についてです。
蜂蜜は加熱をすると、栄養素が失われてしまうことから、本来の蜂蜜の効果を得られなくなってしまいます。
そこで、単純ではあるのですが、加熱せずに食べたり、加熱せずに調理をしたら、蜂蜜の栄養素を失うことがなく摂取できるのではないでしょうか。
具体的には
- 加熱調理したものに後がけをすること
- ボトルで持っていて、そのまま食べる
ということがあげられるでしょう。
ぼくは蜂蜜を食べる時は普段から、液切れの良いボトルに蜂蜜を入れており、気付いた時にそのまま口に入れるようにしています。
はちみつは信頼できる養蜂家から直接購入しよう
非常食に蜂蜜が含まれていない理由と非常食としての蜂蜜の使い方について解説をしてきました。
- 海外の安い蜂蜜は栄養価や薬効が期待できない
- 蜂蜜は加熱すると栄養素が失われてしまう
ことから、蜂蜜は知識を持っていないと使うことがとても難しい食品であるということがわかりました。
しかし、本来の蜂蜜は栄養価がとても高く、長期保存も効くことから非常食としてはとても重宝します。
蜂蜜を非常食として使う場合には、本物の蜂蜜を選ぶことや加熱をせずに使うことがキーポイントとなります。
この動画の内容を知ったあなたは
- 蜂蜜って災害にめちゃくちゃ重宝するじゃん!
- 本物の蜂蜜を探してみよう!
- 蜂蜜を非常食のリストとして加えてみよう!
と思っていることでしょう。
蜂蜜は多種多様の味わいがあり、とっても偽装が簡単な食品で、消費者だけではなく、専門家でも食べただけでは本物の蜂蜜かどうかを判断することは容易ではありません。
本物の蜂蜜を見分けるには信頼できる養蜂家さんから直接購入することが最も確実な方法と言えるでしょう。
もちろん、梅島ふるうつ屋でも100%天然の蜂蜜を提供しています。
ぜひ、この動画を参考に非常食として蜂蜜を準備してみてはどうでしょうか。